2011年10月14日金曜日

課題2:代名詞、名詞の格

課題は毎週金曜日午後3時(日本時間)に投稿します。

今週の課題 (テキスト21~27ページ)
1) 代名詞(だいめいし)
2) 名詞の格(かく)
3) 「それ」
4) 「その~」
5) 名詞・冠詞の復習


1) 代名詞(だいめいし)
代名詞は名前のとおり名詞の代わりをする言葉ですので、基本文章の中では名詞と同じように使われます。 


2) 名詞の格(かく)
名詞には4つの格があります。テキストでは「人称代名詞の格変化表」というタイトルで紹介しています。それぞれに名前がありますので覚えておきましょう。

「~は」、「~が」 = 「主格(しゅかく)」
「~の」 = 「所有格(しょゆうかく)」
「~を」、「~に」 = 「目的格(もくてきかく)」
「~のもの」 = 「独立所有格(どくりつしょゆうかく)」

表にのっている Ken は「人称代名詞」(代名詞の1種)ではありませんので注意してください。Ken は名詞(厳密に言えば名詞の中の「固有名詞」という特別な名詞)です。「3人称単数」には he/she/it 以外にも無限にあり、その1つの例として Ken をこの表に含めたのだと思います。

「名詞」の格は、「人称代名詞」のようにいちいち変わりません。名詞は例外なく、主格と目的格は同じですし、所有格と独立所有格も同じ形( 's をつけた形)です。 Ken の主格も目的格も Ken で、所有格も独立所有格も Ken's になっていますね。 

it の複数を its と間違えて覚えてしまうことが多いので気を付けてください。it の複数は they (主格)および them (目的格)です。 its は it の所有格です。ちなみに、 its の複数は their です。


3) 「それ」
日本語には物を指すとき、「これ」(話し手に近いもの)、「それ」(話している相手に近いもの)、「あれ」(両方から遠いもの)と3つありますが、英語では this (話し手に近いものを指すとき)と that (話し手から遠いものを指すとき)の2つしかありません。 it は確かに「それ」ですが、指を使ってなにかを指しながら「それ取って」と言う時に Can you pass me it? とは言いません。この場合の「それ」は「話し手から遠い」ので that を使って、 Can you pass me that? と言います。

it は「ゆび」で指す「それ」ではなく、話の中で前に出てきたなにかを指すときの「それ」に使います。例えば、「私は昨日本を読みました。それは興味深い本でした。」Yesterday, I read a book. It was an interesting book.

複数の「これら」、「それら」、「あれら」も同じです。「ゆび」で指すときの「これら」は these、「それら」、「あれら」は those 。話の中で前に出てきたなにかを指すときにの「それら」は they を使います。


4) 「その~」
this/that/these/those 上記のとおり「これ(ら)」、「それ(ら)」、「あれ(ら)」という意味でも使えますが、「こ(れら)の~」、「そ(れら)の~」、「あ(れら)の~」という用法もあります。
 
a. 指差して使う「その~」の場合は that ~
その本取ってくれる?
Can you pass me that book?
× Can you pass me its book?
× Can you pass me it book?

b. 所有を表す「その~」の場合は its ~
初めて納豆を食べました。その臭いはひどかったです!
I ate Natto for the first time. Its smell was so bad!

c. 話の中で前にでてきたことを指して使う「その~」の場合は the ~
昨晩テレビでおもしろいドキュメンタリーを見ました。そのドキュメンタリーはテロについてでした。
I watched an interesting documentary on TV last night. The documentary was about terrorism.
× Its documentary was about terrorism.
× It documentary was about terrorism.


理解を確認しましょう!「文法ノート」にまとめてみましょう!
★ 名詞にはいくつの格がありますか?それらの名前と用法を説明できますか?
★ animalという名詞の主格、所有格、目的格、独立所有格はなんですか?Japanのは?movieのは?
★ 人称代名詞は全て間違いなく言えますか?
★ you(主格) の複数形はなんですか?they(主格) の所有格は? it(目的格) の独立所有格は? it(主格)の複数形は?
★ 「それ」: that と it を使いわけられますか?
★ 「その~」: that と its と the を使い分けられますか?


5) 名詞・冠詞の復習
先週の課題の質問をもう一度答えられるかを確認してください。先週の課題に関する質問もOKです。

それでは、課題をがんばってください。みなさんの質問をお待ちしています。


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※上記の質問の答えはテキストや他の英文法のサイトにのっていますので、すべての質問に対する答えをこのブログで提供することはしません。みなさんが自分で調べてみてもはっきり答えがわからなかったものを、このブログのコメント(質問)を通して確認してください。
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2 件のコメント:

  1. 冠詞(a/an/the)でよく聞く間違いをいくつか紹介します。

    × We had a lunch.
    ○ We had lunch.

    × I'm reading book.
    ○ I'm reading a book.

    × Train was late.
    ○ The train was late.

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  2. ●「ほとんどの~」: almost と most
    今まで出てきたa/an/the(冠詞)やmy/your/his/her/its/our/their/~'s(所有限定詞)やthis/that/these/those(指示限定詞)は名詞の前にくっつけてその名詞を「限定」する限定詞(げんていし)の分類に入りますが、同じ限定詞としてその名詞の数量を限定する数量限定詞(one, two, some, many, much, all, most/most of, a lot ofなど)があります。限定詞はまだまだいろいろな種類のものがありますが、ここではこの数量限定詞の most/most of について少しお話しをします。

    教室で
    × Almost my friends take the train to work.
    × Almost Japanese people like Curry rice.
    × I read almost his books.
    と「ほとんどの~」と言いたいときに almost が使われるのをよくききます。日本人によくある間違いの1つだと思います。

    「ほとんどの~」と言いたいときは most/most of と覚えておきましょう。(most以外に限定詞がからんでいる場合は most ofを使います)

    ○ Most of my friends take the train to work.
    ○ Most Japanese people like Curry rice.
    ○ I read most of his books.

    上の例で my と his は限定詞ですので most of、2つ目の例の Japanese は形容詞ですので most だけでOK。


    ● almostの使いかた
    almost は「全部」(everyday, always, allなど)もしくは「皆無」(never, nothingなど)を表す言葉の前につけて「ほとんど(全部)」か「ほとんど(ゼロ)」と極端な表現を和らげる働きをします。逆に言言えば、almost は極端な表現を表す言葉以外には基本くっつきません(「ほとんど」という意味で使う場合)。

    I eat breakfast everyday.(私は毎日朝ごはんを食べます。100%)
    I eat breakfast almost everyday.(私はほとんど毎日朝ごはんを食べます。100%ではない)

    I never watch TV. (私はテレビをみません。0%)
    I almost never watch TV. (私はほとんどテレビを見ません。0%ではない)

    All of my friends take the train to work. (友達全員100%)
    Almost all of my friends take the train to work.(全員100%ではない)

    almost は他にもよく使う用法がありますので辞書で調べてみてください。

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